ダイヤモンド時計

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父の遺品整理をしていると、大きなダイヤモンドが出てきた。売ったらいくらになるのだろうと考えながらなんとなく部屋の明かりにかざしてみると、眩しいくらいに光が散乱する。そのとき、床に何か映し出されていることに気づいた。時計だ。11時58分。示していたのは今の時刻ではなかった。狂っているのか。
翌日、友人にそのダイヤモンドを見せた。友人はダイヤモンドの上からスマホのライトを当てた。テーブルの上に現れた時計は11時59分を示していた。昨日見たときから15時間は経っているから3時前でなきゃいけないのに。本当に狂っているようだ。
翌日、その友人が事故に遭い亡くなった。
父の遺品整理の続きをしていると「ダイヤモンド型人生時計説明書」が出てきた。一昨日のダイヤモンドの説明のようだ。これを持ち光にかざすとその人の残りの人生がどれくらいかがわかり12時になれば死ぬという。
驚きのあまり、俺の心臓は止まった。
ホラー
公開:22/04/19 17:00
ダイヤモンド 時計

雪宮冬馬

日本生まれ日本育ち。年齢約20代。まだまだこれからの男です。
noteでもショートショート書いてます。
よろしくお願いします。

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