ドレスコード

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彼とオシャレな店で食事をする事になった。

「あの店はドレスコードだからね。はい、これ。ドレスコード」

そう言って彼は、私に変なコンセント付きのコードを渡してきた。

「……へっ?何これ?」
「ドレスコードだよ。もしかして初めて?」
「うん?」
「このコンセントを服に突き刺すんだ。突き刺したら後は勝手にやってくれる。使い方はそれだけさ」
「う、うん?」

私は意味がよく分からなかったが、彼に言われた通りにドレスコードを服に突き刺した。すると私の服装が綺麗なドレスへと変わった。

「おっ……!!おおー!!これがドレスコード!!」

私は感動した。綺麗なドレスだ。
そして当日。私は彼と待ち合わせた。
すると彼はボロボロの服装で現れた。

「ど、どうしたの!?」
「ドレスコードが断線してたんだ。君に渡したのを貸して」

どうやらドレスコードが断線すると、みすぼらしい服装になるらしい。
公開:22/04/19 09:29

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
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