おかしな戦争16 講和

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カインの話をまとめると以下のようになる。
彼が本来の教主でそれを兄に簒奪され、教主の証であるネックレスを奪われたこと。
ただ、そのネックレスのうち本当に大事な宝石はごく一部であり、数日前その宝石が彼のもとに
戻ってきたため彼は教主としての立場を取り戻したということらしい。

そして、彼がなぜ降伏同然の講和を提案したか。
兄を追って国々を渡るうちに兄によって虐殺された人々や、壊された街や村。そうしたものをいやでも見ることになり、嫌でも戦争の愚かさを感じたとのことだった。

「兄は内政をろくにせず、国内の不満をそらすために戦争を続けました。その結果、領土は見た目大きくなりましたが実際はろくに統治されてない無法地帯がはこびるようになってしまいました」

「この状況では遅かれ早かれ国は崩壊するでしょう。ならば不当に取り上げた国を正当な領主のもとにお返しするのが上策だと思った次第です」
ファンタジー
公開:22/04/18 21:07
更新:22/04/30 15:12

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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