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「今日は類人猿研究家で飼育員の方にお話を伺いたいと思います。類人猿を研究していて、楽しい・面白いと思った事は何ですか?」
『そうですね。彼らは知能が非常に高く、勤勉なんです。そんな彼らがね、私の真似をして手紙をくれた時、それはそれは驚きましたし、驚かされました。猿真似、なんて馬鹿に出来ませんよ。もしかしたら彼らが人と同じように社会に溶け込む日も近いかもしれません』
「それは凄いですね。もしよろしければ、そのお手紙を見せてもらっても構いませんか?」
『構いませんよ』
「ありがとうございます。え~っと…う~ん…何て書いているかちょっと読めませんね…」
『「春爛漫の季節を迎え、貴殿におかれましては益々御清栄の事とお喜び申し上げます。春陽麗和の好季節、我々一同も気を新たに引き締め日々の研究に邁進していく所存であります。」と書かれております。貴方は漢字と日本語の勉強をもう少しした方が良いようですね』
SF
公開:22/04/20 21:00

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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