消える幼女
6
3
私は道に迷った。ようやく落ち着いたその先に、幼女はいた。
「ばいばい」
怒っているように叫んで幼女は消えていった。あれは何だったのだろうか。
歩き続けるとようやく深い霧が晴れて知っている道に出た。よかった。これで帰れる。そう思った時、異変に気付いた。
「お腹が……」
私は妊娠している。三ヶ月だ。しかしお腹の張りが取れているのだ。私は嫌な予感がして産婦人科へと駆け込んだ。
「残念ですが流産です。お腹の中の子はもう……」
医師から告げられた言葉を受け止め切れる事ができず、私は呆然とした。そして家に帰って泣き続けた。
「ごめんね……。ごめんね……。ぐすっ……守ってあげられなくて」
ふと頭に浮かんだのは、あのバイバイと言った幼女の事だった。そういえばあの子、私と旦那に顔のパーツが似ていたような気がする。
「まさか!?」
最後に私に顔を見せてくれたのかな?
もっと話したかったな。
「ばいばい」
怒っているように叫んで幼女は消えていった。あれは何だったのだろうか。
歩き続けるとようやく深い霧が晴れて知っている道に出た。よかった。これで帰れる。そう思った時、異変に気付いた。
「お腹が……」
私は妊娠している。三ヶ月だ。しかしお腹の張りが取れているのだ。私は嫌な予感がして産婦人科へと駆け込んだ。
「残念ですが流産です。お腹の中の子はもう……」
医師から告げられた言葉を受け止め切れる事ができず、私は呆然とした。そして家に帰って泣き続けた。
「ごめんね……。ごめんね……。ぐすっ……守ってあげられなくて」
ふと頭に浮かんだのは、あのバイバイと言った幼女の事だった。そういえばあの子、私と旦那に顔のパーツが似ていたような気がする。
「まさか!?」
最後に私に顔を見せてくれたのかな?
もっと話したかったな。
公開:22/04/15 10:50
カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu
・SSG投稿作品1500作品突破
・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c
・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。
https://youtu.be/frouU2nCPYI
・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過
〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)
ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/
ログインするとコメントを投稿できます