晴れて月が綺麗なある日

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読書感想文の題材を選んでいた時、ある少女の前で本を読んでいた。
その子の主人公などに深く共感を覚える慈悲の心が僕の胸を高鳴らせた。

それから僕は図書委員になり、彼女に近づくチャンスを伺った。

ある日、彼女が僕に本を返却し、目にも止まらぬ速さで帰った。
返却した本を見てみると、どうやら学校の本ではないし、ピンクのマーカーが引いてある箇所がある。
そこには「月が綺麗ですね」と書いてあった。
(もしかしてこれは…いや、たまたまかもしれない。)
平静を装おうとも頬の赤みは隠しきれない。
(月が隠れるか否かは二の次だ。)
この時の僕は何故か心に少しも曇りが無かった。

翌日彼女のいつも座る席に栞の挟んだ1冊の本を置いた。
「僕は月の表側だけでなく裏側も見てみたいです」
自分でオリジナルの言葉を作ってみたかった末路がこれだ。
正直イタイが図書館以外で彼女と過ごせるようになって幸せだ。
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公開:22/04/14 21:31

I'm

ゆる〜く投稿しますのでよろしくお願いしますm(*_ _)m

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