春の調

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いつまでも寒いと思っていたけど、いつの間にか寝汗をかく程に気温も上がり、数日前から毛布も止め
パジャマも厚いネルから、薄手の綿生地に替えた。これでさっぱりしたせいか、夢心地でゆっくり眠れている。
外では春の気配も整ったのか、日差しも眩しく煌めく。
春を告げる様に、草木も萌え芽ぐみ、花々も蕾をつけ、いつの間にか桜草、アネモネ、チューリップやポピーも咲き乱れている。
地中の虫も眠りから覚め、外の視察旅行に忙しそうだ。次第に木々の緑も濃さを増し、暑い日々が増えてきて、やがて春は次の奏者にバトンタッチするだろう。
それまで、今暫しの春を楽しみたい。
そんな時、箏の調べが聞こえてきた、宮城道雄の「春の海」ではないか。初春に良く耳にするが、箏と尺八の共演で日本に春の到来を伝える。今まさにその春が来た。
そして宮城の箏とルネ・シュメーのヴァイオリン二重奏による春の海は、フランスにも春を告げていた。
その他
公開:22/04/12 16:15
更新:22/04/12 16:18

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