サクラサク

14
18

まだネットも無い昭和30年代の大学入試の合否結果は、学校に張り出される合格者の受験番号一覧表を見て確認した。
当時は掲示板の前で万歳をし喜ぶ姿に、対し落胆する受験生もテレビニュースで同時に流された。
しかし、遠くの地方受験生は、結果を見る為に赴くのは経済的・時間的にも大変であった。

その為、大学近くに住む知人や親戚に、お願いし結果を電報で打って貰ったりした。
大学生が確認し、合否電報で本人に知らせるアルバイトもあったが、さすが当局は関知せず。
これらの合否電報は、一般的には合格はサクラサク、不合格はサクラチルと文字数を抑えた電文が打たれた。
因みに東大では、アカモンヒラク、イチョウチル。静大ではフジサンセイフク、スルガワンナミタカシとか。
ハーバード大学での不合格者にはHarvard’s loss more than yours.と打たれたとか言われるが、だったら合格させてよ!
青春
公開:22/04/08 21:00

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容