おかしな戦争11 決戦! ホワイトロリータ城

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十八党のビーノ男爵がルマンド軍につくことにしたのは別に配下になるわけではなく、モリ・ナガに飼い殺しにされるよりはこちらの立場を尊重してくれるルマンドの「友人」として戦うほうがはるかにましだったからだ。

ゆえに義勇軍という形でルマンド軍に所属していた。ホワイトロリータ城の抜け道の件をルマンドに教え、おそらくモリ・ナガ軍がそこを使って責めてくるだろうと進言したのも彼であった。

わかっている罠ほど容易いものはない、抜け道から出たところを囲んで取り押さえれば良い。こうしてモリ・ナガ屈強の戦士たちはなすすべもなく牢屋に放り込まれた。
その後、モリ・ナガはどうするか? もちろん援軍を待ち、包囲を固めるであろう。援軍が来る前に戦いを終わらせねばならない。

狩人と吟詠詩人のコンビなら敵に見つからず移動することなど朝飯前だ。フルグラとビーノはひっそりと城を抜け出し敵の本拠地めざしてひた走った。
ファンタジー
公開:22/04/10 10:32
更新:22/04/10 19:05

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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