見つめるその先に

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村人達が我が社の前で必死に祈りを捧げる。何か反応はないものかとじっと見つめてくる。その視線の先で私はため息を吐く。
私には雨を降らせる力なんてない。何故なら私は交通安全の神だ。
だが村の水不足を見ていると神様としてはどうにかしないといけないとは思う。どうすればいいかなんて皆目見当もつかないが、解決策を検討しなければならない。
だが私だけでは何も思いつかない。友神である知恵の神に相談してみたところ、縁結びの神を紹介してもらった。
「雨の神なら連絡先知ってるんで聞いてみようか?」
あっさりと解決策が見つかってしまった。
雨の神は二つ返事でOKすると、村を訪れ早速雨を降らせてくれた。
そんな雨の神に頼まれ、今度は私が雨の神の住む村へと足を運ぶ。
雨の多いこの土地。足を滑らして怪我をしないようにして欲しいと頼まれたのでお安い御用と道を整える。
私は神様だって出来ないは神頼みしてもいいのだと学んだ。
ファンタジー
公開:22/04/09 20:29

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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