東京クロスワード

ある日、東京の街は突如変わってしまった。東京に入ると、地面には縦と横の線が引かれていてマス目が出来ている。そしてマス目の中には文字が入っていて、所々、そのマス目は空白になっている。この怪現象を取り上げたマスコミがヘリコプターに乗って上空から見上げると、どうやら巨大なクロスワードになっているのが分かった。この現象を人々は、東京クロスワードと名付けた。

「クロスワードを解いてみるべきでは？」
「何があるか分かりません。迂闊に解かない方がいいのでは？」
「いや、しかし解かずにこのまま放置するのも危険なのでは？」
「よし、解いてみようではないか」

国会で東京クロスワードを解く事が可決された。日本という国をあげて巨大なクロスワードを完成させた。
すると東京全体が光を放ち始めた。そしてファンファーレが流れ、空から紙吹雪が降ってきた。

「完成おめでとう」

それは宇宙人からのメッセージだった。