見つめるその先に

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昼休み明けの授業。昼食後の満腹感もあってかクラスメイトの殆どが夢の世界のドアをこっくりこっくりと叩いていた。
老齢の教師は皆を咎めようとしない。淡々と己の職務を全うすべく授業を進める。
その教師の口から小さな羊が飛び出した。何あれ?
一匹…二匹…三匹…ダメだ!数えていたら眠くなってくる!
頬を張り授業に集中しようとすると教師が驚いた顔で私を見る。
「驚いた。君には眠り羊が効かないようだ」
眠り羊?
「私の口から出てくるこの羊の事さ。その数を数えていると眠りの世界へと誘われるんだ。君以外の皆は夢の中で私の授業を受けているよ。さ、君も早く寝なさい」
教師の口から羊が次々と現れる。それを見ていたら眠くなってきた…

「いい夢は見られましたか?」
はっと目を覚ます。皆、居眠りをしていた私を見てくすくすと笑う。
さっきのは夢?そりゃそうか…と教師の口を見つめた。
羊の目が私をじ~っと見つめていた。
ファンタジー
公開:22/04/05 20:31

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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