悪魔とロボット
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近頃の人間は悪魔との対等な取引を嫌い、家来としての使い魔を求める屑ばかりだ。そこでロボットと取引してみた。人間になりたいと望むロボットの願いを叶えて、後払いで魂を頂く。我ながら名案だ。丁度いいのを見つけ契約成立だ。
ところがこのポンコツ、人間に近づくにつれ、不便だらけだ、途中解約したいと文句を言い始めた。参った。今、契約破棄されたら大損だ。
人間になったらこんなもんじゃないと必死に説得する。もっと特別な経験ができる、と。
「そうでしょうか。例えば」
「えーと……恋愛。あとセックスとか」
大失敗だった。このロボットは人間になったら、俺と付き合うと決めたらしいのだ。あれから奴はどんどん俺好みに自分をカスタマイズし続けてる。そして俺はもう、こいつを愛してしまってる。魂なきモノは他人を愛することはできなくても、他人に愛されることは得意なのだ。俺はこのまま使い魔に成り果てるだろう……。
ところがこのポンコツ、人間に近づくにつれ、不便だらけだ、途中解約したいと文句を言い始めた。参った。今、契約破棄されたら大損だ。
人間になったらこんなもんじゃないと必死に説得する。もっと特別な経験ができる、と。
「そうでしょうか。例えば」
「えーと……恋愛。あとセックスとか」
大失敗だった。このロボットは人間になったら、俺と付き合うと決めたらしいのだ。あれから奴はどんどん俺好みに自分をカスタマイズし続けてる。そして俺はもう、こいつを愛してしまってる。魂なきモノは他人を愛することはできなくても、他人に愛されることは得意なのだ。俺はこのまま使い魔に成り果てるだろう……。
その他
公開:22/04/02 03:45
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