新学期・新人生・エイプリルフール
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夢を見た。世界全てが嘘だった。最悪のエイプリルフールだ。重い頭で支度をして仕事へ行く。
俺は家の前で車に轢かれた。
そうか、今日は4月1日だ。一つの人生が終わったのだ。
この世界では毎年一つの人生を送る。それは前の世界で毎年一つの学期を過ごすように。
私はもう八十の老人だ。これが最後の人生だろう。
また4月1日だ。人生を終え、人生に、また人生を終え人生に。
時計の短針が一周する間に、長針は何周もするように、入れ子のように世界が重なっている。
外で何かが光った。少しして、大きな音と振動が私を襲った。
またなのか。私は恐怖した。そしてとんでもない仮説を思い浮かべた。
もしかしたら、今入れ子になっている全ての世界が4月1日を迎えているのではないか。
時計が持つ無限の針が全て重なっているのではないか。
仮説を裏付けるように私は死に続けた。
遠い先の世界、無限に伸びた4月1日が終わるのを待って。
俺は家の前で車に轢かれた。
そうか、今日は4月1日だ。一つの人生が終わったのだ。
この世界では毎年一つの人生を送る。それは前の世界で毎年一つの学期を過ごすように。
私はもう八十の老人だ。これが最後の人生だろう。
また4月1日だ。人生を終え、人生に、また人生を終え人生に。
時計の短針が一周する間に、長針は何周もするように、入れ子のように世界が重なっている。
外で何かが光った。少しして、大きな音と振動が私を襲った。
またなのか。私は恐怖した。そしてとんでもない仮説を思い浮かべた。
もしかしたら、今入れ子になっている全ての世界が4月1日を迎えているのではないか。
時計が持つ無限の針が全て重なっているのではないか。
仮説を裏付けるように私は死に続けた。
遠い先の世界、無限に伸びた4月1日が終わるのを待って。
SF
公開:22/04/01 23:38
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