死神との三角関係
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心臓移植手術後、死神が現れた。その、かなりイケメンだ。死を覚悟したけど、彼は仕事とプライベートを分けるタイプだった。リハビリが楽しいデートに変わった。一緒のベッドで彼が胸元に頭を寄せた時は心臓がもう一回破裂しそうだった。
だけど私は利用されてただけだった。
彼に謝られた。僕が好きなのは君に移植された心臓で、君じゃない、と。
何それ。心臓って動いてるだけでは。
死神は心臓と対話できるんだ。その心臓が君に入る前から、僕は心臓と愛し合っていた。
意味分からない。心臓と対話とか愛し合うとか、ちゃんと説明してよ!
みっともなく叫んでいた。
彼は俯く。
無理だ。何で好きになったかなんて、そんなの説明できない。
惨めな彼の謝罪はなお続く。私は冷え切った頭で自分の心臓の動きを探ったけど、こんな時だけあいつは気配を消していて、ただ心電図のグラフだけが、こそこそ、恥じ入るように動いていた。
だけど私は利用されてただけだった。
彼に謝られた。僕が好きなのは君に移植された心臓で、君じゃない、と。
何それ。心臓って動いてるだけでは。
死神は心臓と対話できるんだ。その心臓が君に入る前から、僕は心臓と愛し合っていた。
意味分からない。心臓と対話とか愛し合うとか、ちゃんと説明してよ!
みっともなく叫んでいた。
彼は俯く。
無理だ。何で好きになったかなんて、そんなの説明できない。
惨めな彼の謝罪はなお続く。私は冷え切った頭で自分の心臓の動きを探ったけど、こんな時だけあいつは気配を消していて、ただ心電図のグラフだけが、こそこそ、恥じ入るように動いていた。
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公開:22/03/28 20:00
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