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妖子さんが夜道を歩いていると「うらめしや」という声がして、白い着物を着たお化けが現れた。
思わず逃げようとすると、目の前の暗闇が窓のように光り、そこから一機の小型飛行機が飛び出した。
飛行機から一人の青年が降り、逃げるお化けを追いかけ、遂に手錠をかけたのだ!
呆気にとられる妖子さんに、青年は言った。
「いやぁ、すみません。こいつは30世紀から来たタイムトラベラーです。私もです」
「は?」
「この時代の方がお化けと呼ぶのは、大体そうなんです」
彼の話では、時間旅行は実体ではなく、バーチャルな姿で行うという。だから手では触れられない。
妖子さんは聞いた。「じゃ白い着物は?」
「未来のアパレルです。超ハイテクの」
「“うらめしや”は?」
「音声認識です。裏目視野、ですね。バーチャルな姿で現れる時に言います」
青年は頭を下げ、お化けと共に飛行機に乗り、光の窓に入るとヒュッと消えてしまった。
思わず逃げようとすると、目の前の暗闇が窓のように光り、そこから一機の小型飛行機が飛び出した。
飛行機から一人の青年が降り、逃げるお化けを追いかけ、遂に手錠をかけたのだ!
呆気にとられる妖子さんに、青年は言った。
「いやぁ、すみません。こいつは30世紀から来たタイムトラベラーです。私もです」
「は?」
「この時代の方がお化けと呼ぶのは、大体そうなんです」
彼の話では、時間旅行は実体ではなく、バーチャルな姿で行うという。だから手では触れられない。
妖子さんは聞いた。「じゃ白い着物は?」
「未来のアパレルです。超ハイテクの」
「“うらめしや”は?」
「音声認識です。裏目視野、ですね。バーチャルな姿で現れる時に言います」
青年は頭を下げ、お化けと共に飛行機に乗り、光の窓に入るとヒュッと消えてしまった。
ファンタジー
公開:22/03/27 18:29
更新:22/03/27 18:30
更新:22/03/27 18:30
タイムトラベル
雑貨関連の仕事をしています。こだわりの生活雑貨、インテリア小物やおもしろステーショナリー、和めるガラクタなどが好きです。
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