首斬峠
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まだ明るい時間帯なら大丈夫だと思った。取引先との約束の時間に遅れそうな俺は、近道をするために山道を車で走っていた。そこは首斬峠という名前で、かつての戦国時代に沢山の武者の首が落とされたことが地名の由来となっているいわく付きの峠路だ。辺りは昼間だというのに薄暗く、思ったよりも不気味だ。
「えーと、初めて通ったけど、これどっちだ?右か?左か?」
山道の頂上付近まで来た時、下る道を進めば正解だが、俺が選んだ右の道は、下るどころか更に上へ上へと進んでいった。
「……違うな。さっきのところ左だな。戻るか」
戻ろうと車をバックさせた時だった。ドンッ!!と何かが車に当たった。慌てて車から降りて後ろを確認する。するとそこには、鎧を着た首のない武者が倒れていた。
「ぎゃああああ」
俺は必死になって車を走らせた。そして山道を抜け、ホッとしてバックミラーを見ると後部座席に首のない武者が座っていた。
「えーと、初めて通ったけど、これどっちだ?右か?左か?」
山道の頂上付近まで来た時、下る道を進めば正解だが、俺が選んだ右の道は、下るどころか更に上へ上へと進んでいった。
「……違うな。さっきのところ左だな。戻るか」
戻ろうと車をバックさせた時だった。ドンッ!!と何かが車に当たった。慌てて車から降りて後ろを確認する。するとそこには、鎧を着た首のない武者が倒れていた。
「ぎゃああああ」
俺は必死になって車を走らせた。そして山道を抜け、ホッとしてバックミラーを見ると後部座席に首のない武者が座っていた。
ホラー
公開:22/03/30 10:10
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