パジャマで駆ける

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片思いのあの子とのデート。俺は高揚していた。ここまで長かった。片思いしてから3年という時間が過ぎた。そんな俺に巡って来た最大のチャンスだ。映画に行ってショッピングをする。まさにデートって感じのデートだ。楽しみすぎて眠れなかった。
当日になり、俺は爽やかな目覚めだった。うん、思ったよりもよく眠れた。時間は……

「ああ!?待ち合わせまであと10分!?」

絶対に今日のデート、待ち合わせに遅刻する事なんて出来ない。幸い、家から近い場所が待ち合わせ場所だが、もはや着替える時間も惜しい。俺は財布とスマホだけを持ち、着替えをせずにそのままの恰好で家を飛び出した。パジャマで駆ける。そして待ち合わせ場所に着いた。
「はぁはぁ……」
間に合った。
「あれ?どうしたの?その格好」
「楽しみすぎて……はぁはぁ……着替えるの忘れた」
「あはは。ウケるんだけど。まずは服買わなきゃね」

あれ?意外と好印象?
公開:22/03/20 10:19

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
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