眼帯
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ものもらいができてしまった。俺は眼帯を付けて鏡を見た。
「おお。格好良い。これは俺の右目に隠された能力を抑え込むための眼帯さ。フフッ」
数日が経ち、ものもらいもすっかり良くなった。しかし俺は眼帯を外さなかった。なぜなら俺の右目の能力を抑える為にこの眼帯は必要だからだ。
ああ、何か事件でも起きないものか。人助けしてえな。
学校に行く途中の事だった。横断歩道の信号が点滅しているのに婆ちゃんが渡れないでいた。
「おい、婆ちゃん。危ないよ!!」
声は届かず、婆ちゃんは横断歩道の真ん中で転倒した。そしてそこに車が猛スピードでやってきた。このままではお婆ちゃんが轢かれる。
「くっ……」
俺は右目の眼帯を外した。
「間に合え!!」
猛スピードで突っ込んできた車は、お婆ちゃんに当たる寸前でピタリと止まった。
「フッ……。まさかこんなところで俺の右目を使う事になるとはな」
という妄想だ。
「おお。格好良い。これは俺の右目に隠された能力を抑え込むための眼帯さ。フフッ」
数日が経ち、ものもらいもすっかり良くなった。しかし俺は眼帯を外さなかった。なぜなら俺の右目の能力を抑える為にこの眼帯は必要だからだ。
ああ、何か事件でも起きないものか。人助けしてえな。
学校に行く途中の事だった。横断歩道の信号が点滅しているのに婆ちゃんが渡れないでいた。
「おい、婆ちゃん。危ないよ!!」
声は届かず、婆ちゃんは横断歩道の真ん中で転倒した。そしてそこに車が猛スピードでやってきた。このままではお婆ちゃんが轢かれる。
「くっ……」
俺は右目の眼帯を外した。
「間に合え!!」
猛スピードで突っ込んできた車は、お婆ちゃんに当たる寸前でピタリと止まった。
「フッ……。まさかこんなところで俺の右目を使う事になるとはな」
という妄想だ。
公開:22/03/23 09:58
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