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駐車場の隅に放置された君。
パンクしてタイヤにはヒビが入っていた。
「この自転車って最後いつ使ったのかな?たしか卒業式だったかな。」
ふと、そんなことを思った。
僕は君に引き寄せられ、サドルについたホコリを人差し指で確認をした。
無意識にサドルに腰掛け、ハンドルを握らされていた。
目を瞑ると僕はペダルを軽快に漕いでいた。
君は桜が咲く頃にやって来た。
風の日、雨の日、真冬でも真夏でも毎日乗っていた君。
3年間ずっと共にした。
明日も普通に乗ってくれるだろう。
きっと君は思っていたに違いない。
時が過ぎ。
いま僕は大学生になった。
卒業式当日まで一緒だった君。
その日まで。
君は最後の力を振り絞り、いま大学生になった僕を再び自転車に乗せていた。
「そっか。君が僕を動かしたんだね」
「うん。寂しかったから。」
翌朝。
駐車場を見ると君の姿は無かった。
パンクしてタイヤにはヒビが入っていた。
「この自転車って最後いつ使ったのかな?たしか卒業式だったかな。」
ふと、そんなことを思った。
僕は君に引き寄せられ、サドルについたホコリを人差し指で確認をした。
無意識にサドルに腰掛け、ハンドルを握らされていた。
目を瞑ると僕はペダルを軽快に漕いでいた。
君は桜が咲く頃にやって来た。
風の日、雨の日、真冬でも真夏でも毎日乗っていた君。
3年間ずっと共にした。
明日も普通に乗ってくれるだろう。
きっと君は思っていたに違いない。
時が過ぎ。
いま僕は大学生になった。
卒業式当日まで一緒だった君。
その日まで。
君は最後の力を振り絞り、いま大学生になった僕を再び自転車に乗せていた。
「そっか。君が僕を動かしたんだね」
「うん。寂しかったから。」
翌朝。
駐車場を見ると君の姿は無かった。
青春
公開:22/03/22 12:59
子供の頃には持っていたもの。大人になると失ってしまう。夢や希望。どうせなれやしない。子供から大人になるにつれ、いつしかネガティブな思考になっていた。ネガティブな思考は感情も貧しくさせる。大人になって何かを感じる。そんな力が少なくなっている気がした。何かを感じ自分の言葉で表現する。400字の中で自分を表現する。そんな世界を作りたい。
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