献運ルーム

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「本日は大吉相当の献運でよろしいでしょうか」
了承すると幾つか質問にタッチパネルで答える。
最近宝くじに当選していないかが聞かれた。
暫く待つと占い師に呼ばれ現在の運勢を測られる。
十分な運勢が確認できた後、採運ルームへ促され
事前審査で箱から三角くじを引き、うっかり当りを引かない事で運勢の濃度を確認し採運の運びとなる。
手際の良い担当の巫女さんに少し話しかけた。
「やはりこの時期は運が足りなくなるんですか」
「ですねぇ。今特に全国的に塞ぎ込んでいるので皆さん、献運いただける程余裕が無いようですね。なので本当に助かります」
私から採取された運が壱拾七番大吉のおみくじに溜め込まれていくのを横目で眺めていた。
「少し出が悪いのでこちらを撫でて下さい」座布団に鎮座した水晶玉を撫でる。
終わると金粉茶を貰い暫く休息。「直ぐのギャンブルは必ず負けます」と注意される。

帰り道、私はガムを踏んづけた。
SF
公開:22/03/22 10:40
更新:22/03/24 13:15

吉田図工( 日本 )

まずは自分が楽しむこと。

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