二足拳銃

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世界を見渡せば戦争が続いている。ああ、どうして人は争うのだろう。もしこの世から銃が発明されなければ、こんな事にならなかったのかな。そんな事をふと考える。

――神様。どうか、この世の銃を使いものにならないようにしてください。

私は神に祈った。
そして神は、私の願いを聞いてくれたのかイタズラをした。

とある戦場でその現象は、初めて確認された。

「しょ、将軍!!大変です!!」
「どうした?」
「銃に足が二本生えて勝手に歩いてどこかへ行ってしまいました」
「何をバカな事を……」

その瞬間、将軍の持つAKー47アサルトライフルにも足が生えて、どこかへ歩いていってしまった。

「お、おい!!待て!!どこに行く!!」

銃は意思を持つようになった。決して争いに屈する事のない平和を愛する心を持った銃は、誰にも見つからない土地を目指して歩いていった。

これが二足拳銃の始まりである。
公開:22/03/22 09:54

富本アキユ( 日本 )

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