おかしな戦争

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ブルボン王朝は崩壊しつつあった。
国王が暗殺されたのだ。
容疑者であるシャルロッテ公爵夫人は多数のパトロンを従え城塞に立て籠もる。
急遽王位をついだルマンドが軍を率いるが城塞は固くなかなか落ちない。

悪いことに東から逃れてきた任侠集団である「コイケヤ」が海を荒らし回り、塩の密輸まで行うようになる。
辺境のグリ公国も「一日に300KM」と呼ばれる驚異の移動速度を誇る騎馬隊で国土を蹂躙し始めた。

王朝につかえていた魔術師(メイジ)たちは「メイジ聖家」なる自警団をつくり、独自の行動をとるようになる。
辺境を守っていた狩人たちも幸運の動物である「ハチ」を旗印に「カルビー」なる自警組織をつくり、外敵と戦い始めた。

18のクランからなる吟遊詩人の連合体(十八党)は表向きは各勢力と有効を保ちつつ、裏では金になる情報収集に余念がない。
しかしこれはまだ戦乱の世の前触れに過ぎなかった……。
ファンタジー
公開:22/03/16 21:41
更新:22/03/16 21:45

ばめどー

ぼちぼちやっていこうと思います。
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