見つめるその先には
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私はこの家のボス猫である。
その証拠に私がニャーと言えば家臣は「どうしたんでちゅか。お腹空いたんでちゅか」と猫なで声ですり寄ってくる。
そこで私がニャーと肯定をしてやると家臣が山盛りの食事を準備する。
まあ、我ながらこの生活は悪くないと思う。
だが、最近、少し気になる事がある。
それは私の部屋の隅で私の真似をしている奴がいるのだ。
私が怒れば、ガラスの向こうの奴も私と同様に怒る真似をする。
私が不意を突こうとしても奴は勘が良いのか、すぐに私を追尾する。
なんて、ふてぶてしい奴だ。あの憎らしい顔を見ていると腹が立つ。
でも、一番私が腹を立てているのは奴の食事の方が私の食事よりも美味しそうな事だ。
私はどうにかしてあのガラスの向こうへ行き、奴が食べている食事をこっそり食べられないだろうかと常々考えている。
一度、それを試してみたことがあった。
だが、奴のタックルを喰らい頭をぶつけてしまった。
その証拠に私がニャーと言えば家臣は「どうしたんでちゅか。お腹空いたんでちゅか」と猫なで声ですり寄ってくる。
そこで私がニャーと肯定をしてやると家臣が山盛りの食事を準備する。
まあ、我ながらこの生活は悪くないと思う。
だが、最近、少し気になる事がある。
それは私の部屋の隅で私の真似をしている奴がいるのだ。
私が怒れば、ガラスの向こうの奴も私と同様に怒る真似をする。
私が不意を突こうとしても奴は勘が良いのか、すぐに私を追尾する。
なんて、ふてぶてしい奴だ。あの憎らしい顔を見ていると腹が立つ。
でも、一番私が腹を立てているのは奴の食事の方が私の食事よりも美味しそうな事だ。
私はどうにかしてあのガラスの向こうへ行き、奴が食べている食事をこっそり食べられないだろうかと常々考えている。
一度、それを試してみたことがあった。
だが、奴のタックルを喰らい頭をぶつけてしまった。
公開:22/03/19 08:09
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