悪魔火
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雪の降る夜、私は小屋を見つけて扉を叩いた。
「ごめんください。私は旅の者です。雪が酷く、今晩泊めて頂けませんか?」
「いいですよ。上がってください」
「お邪魔します」
私は家に上がった。家主の男は、囲炉裏の火に当たっていた。
「旅のお方。こっちに来て火に当たってください」
「はい」
「温かいでしょう?」
「ええ。本当に。助かります」
「これはね、悪魔火なんですよ」
「悪魔火?何ですか?それは?」
「悪魔を燃やしてできる火の事なんですよ」
「悪魔?そんなものが実在するのですか?」
「ええ。私は悪魔殺しを生業にしていましてね。殺した悪魔の死体を焼いているんですよ。悪魔の死体は良質な油を含んでいてよく燃える」
「そうなのですか」
「……さて」
私は突然、家主に囲炉裏に置いてある串で心臓を一突きされた。
「お前も悪魔だろ?旅人の振りなんてして。悪魔火の匂いに寄ってきたか」
バレたか。
「ごめんください。私は旅の者です。雪が酷く、今晩泊めて頂けませんか?」
「いいですよ。上がってください」
「お邪魔します」
私は家に上がった。家主の男は、囲炉裏の火に当たっていた。
「旅のお方。こっちに来て火に当たってください」
「はい」
「温かいでしょう?」
「ええ。本当に。助かります」
「これはね、悪魔火なんですよ」
「悪魔火?何ですか?それは?」
「悪魔を燃やしてできる火の事なんですよ」
「悪魔?そんなものが実在するのですか?」
「ええ。私は悪魔殺しを生業にしていましてね。殺した悪魔の死体を焼いているんですよ。悪魔の死体は良質な油を含んでいてよく燃える」
「そうなのですか」
「……さて」
私は突然、家主に囲炉裏に置いてある串で心臓を一突きされた。
「お前も悪魔だろ?旅人の振りなんてして。悪魔火の匂いに寄ってきたか」
バレたか。
公開:22/03/15 11:09
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