雲の上から覗く二人

海辺に出て御来光を待っていると、朝日を浴びた白い雲の上からチラチラとこちらを覗いている二人に
気が付いた。
二人は一体何者だろうか？雷さんでは無い、角もないし太鼓も持っていない。
宇宙から来た未知の生物か、それにしても地球人に顔は似ている。
でもあの上空には普通は行けないし、気球かハンググライダーか何かで移動したのかな。

それにしても雲には、人が乗っかれる程の強度は無いと思う。
元々は地上の空気が気流により上昇し、冷やされた空気中の水蒸気が小さな水や氷の粒となり、その集合体が雲であると学校で習った記憶がある。
だったら勝手に空を飛来できる鳥人間の様な生物か、いやいやそんな漫画みたいな。
じーと良く見れば、TV・新聞で見た事のある高貴で身分も高かそうな人だ、正しく雲の上の人だ、間違いない。
もう一人は、ジャンボ宝くじが大当たりし、天にも登る気持ちの羨ましい限りのおじさんだった。