結婚相手

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娘は小さい頃、「大きくなったらパパと結婚する」と何度も言ってくれた。
ああ…パパも出来る事ならそうしてあげたい…どこの馬の骨やも知らぬ男なんぞに大事な娘は絶対にくれてやるものか!
とはいえ、私には愛する妻がいる。どうすればいいんだ…
私はふと、画期的なアイデアを思いついた。そうだ!私のクローンを作って、そいつと娘を結婚させればいいんだ!
早速私は自身のクローンを作り、娘と結婚するよう言った。
「私の好みじゃないのでお断りします」
なにぃ…貴様、世界で一番可愛い私の娘だぞ!好みと違う?ふざけるな!貴様のその考え、叩き直してやる!
私はクローンと殴り合いの喧嘩を始めた。

『ただいま~。って、パパ何やってんの?』
『放っておきなさい。それよりそちらの方は?』
『ママ、紹介するね。私の彼…というか、婚約者』
『あら!貴方の本当の父親そっくりでいい男じゃない!あそこでバカやっている男とは大違いね』
SF
公開:22/03/13 20:28

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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