オルゴールと小鳥
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小鳥が道に落ちている小さなネジを咥えて飛んで行く。
ちょっと気になって小鳥の後を追ってみるとお洒落なオルゴール店へと辿り着いた。
「いらっしゃい。可愛らしいお客様」
子供の私にも丁寧に挨拶してくれるお婆さん。お婆さんは小鳥から受け取ったネジでオルゴールを組み上げていた。
「これで完成っと」
オルゴールから美しい音色が流れた。こんなにも綺麗な音、初めて聞いた!
「そりゃそうよ。何せこのオルゴールは人間の落とした頭のネジを組み上げて作っているんだから」
頭のネジ?
「そうさ。人間が歳を取る度に忘れていく美しい心の残滓さ。それで組み上げるから、このオルゴールはこんなにも綺麗な音になるんだよ」
お婆さんの説明に目を輝かせる私。
ふいに鼻がむずむずして、くしゅん!と小さくくしゃみをした。
ころんっ…と鼻から小さなネジが飛び出し、小鳥が『それ、拾っていい?』と言わんばかりに私を見て首を傾げた。
ちょっと気になって小鳥の後を追ってみるとお洒落なオルゴール店へと辿り着いた。
「いらっしゃい。可愛らしいお客様」
子供の私にも丁寧に挨拶してくれるお婆さん。お婆さんは小鳥から受け取ったネジでオルゴールを組み上げていた。
「これで完成っと」
オルゴールから美しい音色が流れた。こんなにも綺麗な音、初めて聞いた!
「そりゃそうよ。何せこのオルゴールは人間の落とした頭のネジを組み上げて作っているんだから」
頭のネジ?
「そうさ。人間が歳を取る度に忘れていく美しい心の残滓さ。それで組み上げるから、このオルゴールはこんなにも綺麗な音になるんだよ」
お婆さんの説明に目を輝かせる私。
ふいに鼻がむずむずして、くしゅん!と小さくくしゃみをした。
ころんっ…と鼻から小さなネジが飛び出し、小鳥が『それ、拾っていい?』と言わんばかりに私を見て首を傾げた。
公開:22/03/10 20:58
元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。
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