オムツの話

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出版業界に身を置く者はいつもオムツを所持している。
使用する為ではない。お守りみたいなものだ。
出版業界では時折、担当編集がまだ世に出してはいけない情報を拡散してしまう”おもらし”という行為を行ってしまう。
例えば、小説の新刊発売に合わせ、映画化決定の情報を発表しようとした時の話だ。
担当が誤って、その情報をずっと早くに拡散してしまった事がある。
ライブのシークレットゲストの名前を出してしまった事もある。
こうした”おもらし”行為は出版業界では当然タブーとされている。
当人に守秘義務を言い渡しておきながら、担当がそれを破るなんてあってはいけない事である。
だからこそ情報を漏らさないようにオムツを持たせている。

あとオムツにはもう一つ使い道がある。
君のような他社のスパイが当社の機密を漏らさないようにする為だ。
何で君がスパイだと分かったのかって?そりゃ、君のオムツがクサいと思ったからさ。
公開:22/07/21 20:52

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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