選択屋
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財布が落ちている。どうしよう。当然、落とした奴が悪い。これはラッキーだ。有難く頂くとしよう。俺は落ちている財布を盗んだ。結構な金額が入っている。
「こんにちは」
いつの間にか背後に少女がいた。
「私は選択屋をしています。おや、お兄さん。選択物が汚れているので私が洗濯してあげますよ。ここで出会ったのも何かの縁。料金はサービスさせて頂きますよ」
「え?何が?俺、別に洗濯物なんて持ってねえよ」
「普通は、財布を拾ったら交番に届けるものなんですよ。でもあなたは、財布を盗むという選択をした。それは、あなたの選択物が汚れているという証拠です。私、綺麗好きなんです。選択を洗濯させて下さい」
そう言うと少女は、俺の頭に選罪という特殊な洗剤を振りかけた。そしてフッと息を吹きかけると、俺の選択の洗濯は終わった。
「どうですか?」
「財布、交番に届けるよ」
俺は交番に財布を届けた。心は晴れやかな気持ちになった。
「こんにちは」
いつの間にか背後に少女がいた。
「私は選択屋をしています。おや、お兄さん。選択物が汚れているので私が洗濯してあげますよ。ここで出会ったのも何かの縁。料金はサービスさせて頂きますよ」
「え?何が?俺、別に洗濯物なんて持ってねえよ」
「普通は、財布を拾ったら交番に届けるものなんですよ。でもあなたは、財布を盗むという選択をした。それは、あなたの選択物が汚れているという証拠です。私、綺麗好きなんです。選択を洗濯させて下さい」
そう言うと少女は、俺の頭に選罪という特殊な洗剤を振りかけた。そしてフッと息を吹きかけると、俺の選択の洗濯は終わった。
「どうですか?」
「財布、交番に届けるよ」
俺は交番に財布を届けた。心は晴れやかな気持ちになった。
公開:22/07/21 09:39
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