10
3
魔法使いになってかれこれ30年になる。若い頃はよく勇者を助けたものだ。いま使える呪文は古いものばかりで新しい呪文は覚えていない。最近息子は小さなモンスターを捕まえて仲間を増やしている。ジムというところにいるリーダーを倒すのが目的のようだ。モンスターはそれぞれに特徴をもった呪文のようなものを覚えているらしい。息子はモンスターがどの呪文を使えるのかを覚えるのに苦労していた。そこで助け舟を出した。
「ホイミは使えるのか?」
「ホイミ?」
「体力を回復する呪文だよ」
「あー、それなら『キズくすり』を使えばいいんだ」
「そうか道具を使うのか。ではルーラは?」
「ルーラ?」
「行きたい街に瞬間移動する呪文だよ」
「あー、それならひこうタイプが『そらをとぶ』を覚えてるよ」
「なるほど。では…」
そんな感じで呪文を教えるのも一苦労だ。まったくもって、いつの時代でも使えるように呪文は統一して欲しいものだ。
「ホイミは使えるのか?」
「ホイミ?」
「体力を回復する呪文だよ」
「あー、それなら『キズくすり』を使えばいいんだ」
「そうか道具を使うのか。ではルーラは?」
「ルーラ?」
「行きたい街に瞬間移動する呪文だよ」
「あー、それならひこうタイプが『そらをとぶ』を覚えてるよ」
「なるほど。では…」
そんな感じで呪文を教えるのも一苦労だ。まったくもって、いつの時代でも使えるように呪文は統一して欲しいものだ。
その他
公開:22/07/21 00:19
面白そうなので参加してみました。
ログインするとコメントを投稿できます