不思議な左手
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ある日、僕の左手に魔法が宿った。イメージした物体を何でも出せるというものだ。ただし手に収まるサイズでなければ取り出せない。例えば家具なんかを作り出す事はできないのだ。僕は不思議な左手の力をあまり使わないようにした。それは使ったらどんな代償があるのか分からないからだ。どこか体に異常が出てくるのではないか。そんな不安から迂闊に使えずにした。
それから何年も不思議な力を使わない生活を続けていた。
その日、何やら人混みが出来ていた。僕も野次馬になって見に行くと、デパートから出火して大火事になっていた。逃げ惑う人々を見て僕は、意を決してデパートの中に飛び込んだ。僕は左手の力を使い、水を出し続けて火を消しつつ、人を救出した。そして最後の一人を救出した時、僕の体に異常が起こった。左手が動かなくなってしまった。麻痺だ。そうか。これが力の代償か。
だが僕は満足だ。左手一つで多くの人の命を救えたのだから。
それから何年も不思議な力を使わない生活を続けていた。
その日、何やら人混みが出来ていた。僕も野次馬になって見に行くと、デパートから出火して大火事になっていた。逃げ惑う人々を見て僕は、意を決してデパートの中に飛び込んだ。僕は左手の力を使い、水を出し続けて火を消しつつ、人を救出した。そして最後の一人を救出した時、僕の体に異常が起こった。左手が動かなくなってしまった。麻痺だ。そうか。これが力の代償か。
だが僕は満足だ。左手一つで多くの人の命を救えたのだから。
公開:22/07/20 09:43
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