アメリカの蝉

6
2

「アメリカの蝉を知ってるか?every bady say!!ミーンミーンって鳴くんだぜ」
「そんなわけないだろ」
それは奴のジョークだと思った。いつもふざけて冗談を言う奴だから、またつまらないことを言っていると思った。
夏休み、親父が仕事に余裕が出来て長期休暇を取る事ができた。そして家族旅行に行こうという話になり、せっかく滅多にないチャンスだから海外に行こうという事になり、行先はアメリカに決まった。ニューヨーク州北部。観光をした時だった。17年蝉が東部で一斉に地上へという現地ニュースを見た。
17年蝉。その数――。数十億匹。

ま、まさか……!?
そう、そのまさかだった。
「every bady say!!ミーンミーン」
「うわあぁあああああ。うるせえぇえええ」

17年蝉は、黒い体色と赤い目、オレンジがかった羽が特徴で、地中で17年を過ごした後、1400キロにわたる範囲で地上に出てくる。
公開:22/07/19 08:42

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
https://novelchan.novelsphere.jp/38739/

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容