『カタツムリ』シゲと僕

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雨あがりの日曜日の朝。
親友のシゲがTシャツの胸に、大きなカタツムリを2匹着けてやって来た。
「捕れたてほやほやだぞ」
「わぁー元気そう」
「やるか!」
「うん」
僕はガラス窓に、霧を吹いてゆく。
「マキオ、先に選んで良いぞ」
「ええと…殻にホクロがある、こっち」
「じゃあ、俺はヒョウ柄のこいつ」
「どこが?」
「ヘヘ、首の内側のこの辺り」
それぞれ、カタツムリを抓んでガラス窓に置いた。
〔スタート!〕
カタツムリがゆっくりと動き始めた。
「先に上に着いた方が勝ちだよ」
「おお、ヒョウだから速いけど遅い」
「ホクロだって遅いけど速いよ」
「うわっ、ヒョウのやつ曲がり出した」
「はい、ホクロ到着!」
「あっ、ヒョウが突然、森へ帰りました!」
シゲが抓んで草の上ヘ放した。
「ホクロも森へ帰りました!」
僕も抓んで放した。
「引き分けってことで」
「何でだよ。あはは」
シゲと僕は親友だ。
青春
公開:22/07/19 06:46
更新:22/07/19 10:02

杉本とらを( 東京 )

言葉遊びが好きで、褒めらると伸びるタイプです。
良かったら読んでやって下さい!

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