親父ギャグ

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ふとんがふっとんだ。そんな親父ギャグの何が面白いというのだ。寒い。寒すぎる。なぜ親父ギャグが寒いのか教えてやろう。俺のようなできる親父は、更にその上をいくのだ。
いいか、まずな。ふとんがふっとんだ。これだけでは面白みに欠ける。前後の部分を更につけ加えることでエピソードに面白味が増すのだよ。いくぞ、見せてやろう。俺の渾身の親父ギャグ。

「たまの休みの日だからゆっくりしょうと思い、寝てたんだよ。布団は気持ちが良い。そう思いながら寝てたら、突然ふとんが吹っ飛んだんだ。何事かと思ったら、嫁が掃除の邪魔だと言って思いっきり俺の尻を蹴飛ばしたんだ。吹っ飛んだのは布団じゃない。俺だ」

えっ?ウケない?わかった。なら短いやつもやろう。

「川の様子を見てくる、俺は渋い顔で言った。でもな……晴れてるんだなぁ」
「……先輩も苦労してるんですね」

後輩は全く笑う事なく、哀れな目をして俺を見た。
公開:22/07/14 09:08

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

・SSG投稿作品1500作品突破

・作詞を担当
https://youtu.be/OtczLkK6-8c

・葉月のりこ様YouTubeチャンネル『ショートショート朗読ボックス』~ショートショートガーデンより~の動画内で江頭楓様より『睡眠旅人』を朗読して頂きました。

https://youtu.be/frouU2nCPYI

・魔法のiらんど大賞2021小説大賞。大人恋愛部門「彼女の作り方」が予選通過

〇サウンドノベルゲーム版作品(無料プレイ可)

ブラウン・シュガー
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