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八尺様。僕の恋人である。
身長は240㎝。僕より少し背の低い、美しい女性だ。
僕が今まで付き合ってきた女性と言えば皆、かなり身長が低かった。170㎝もあれば女性としては高い方なんだけど245㎝もある僕の身長に合わせると苦労する事が多い。
そもそも目線が合わないんだ。同じ方向を見ていても、同じものを見ているとは限らない。
キスは僕が膝か腰を曲げないと満足にできない。その先の関係に発展しない。
いつも下を向いてなきゃいけないから自然と猫背になってしまう。首が痛い。問題だらけだ。
そんな時、僕は八尺様と出会った。初めて自然体で目を合わせられる女性と巡り会えた。これは運命に違いない!
交際を申し込む僕の耳元に、そっと「ぉ願ぃします」と囁く彼女。
彼女の小さな声は僕以外には「ぽぽぽ」としか聞こえないようだ。僕はこの身長の高さ故に彼女の声を独り占めできる。
ぽぽぽっと頬を染める照れ顔も僕だけのものだ。
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公開:22/07/16 21:26

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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