天気屋

今日は天気が良さそうだと喜んで、洗濯物を二階のベランダに干していた。
一階のリビングでテレビを観ていると、突然空が暗くなりポツポツと来た。
直ぐ止むかなと期待したが増々激しく降る気配に、慌てて二階に駆け上ったがすでにアウトだ、またやられた。
ビショビショだ！
最近はスコールの様にザーときて、直ぐに止みそれで油断するとまた雨の再登場となりこの繰り返しの様だ。
時には景気付けに、雷も太鼓を鳴らしながら雨と共演する。その連携プレーは実に見事なものだ。
でも時には洗濯物を元気付けるかの様に、突然太陽がカーッと照らしてくる。
正に天気のオンパレードだ。もう一度日差しの中に戻すべきか止めるべきか、心の葛藤に襲われる。
その時、私に頼めば天気は貴方の希望通りにいたしますと、変なメガネ猫が現れた。

出で立ちを見れば、背負ったリュックから太陽・曇・雨・雪・月・傘が描かれた丸めた表がはみ出ているのが見える。