うらめしや~。

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女「うらめしや~。」
男の子「えっ?何?」
女「うらめしや~。」
男の子「おばさん、誰?」
女「うらめしや~。怖がりなさいよ。っていうかオバさんじゃない!!」
男の子「なんで?オバさん、怖い人なの?」
女「私は、幽霊なんだよ~。ホラ~、怖いだろう~。」
男の子「ホラーは、怖いってダジャレ?オバさん、それ、つまんないよ。」
女「ダジャレじゃない。こうなったら、最後の手段よ。ヒュー!!」
女の首が伸びる。
女「ホラホラ、怖いだろ~。泣いちゃうぐらい怖いだろう~。」
男の子「何それ~。おもしろ~い。もっと、やって!やって!」
女「おい、やめろ。首を掴むなって。放せって。」
男の子「いいじゃん~。いいじゃん。」
女「何てガキだよ!!」
そう言って女は泣きながら去っていった。
男の子「あれっ?帰っちゃうの?また、遊ぼうね~。」
手を振る男の子の目は3つあった。
ホラー
公開:22/07/11 17:13

ソフトサラダ( 埼玉 )

時折、頭をかすめる妄想のカケラを集めて、少しずつ短いお話を書いています。コメントは励みになります。

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