粉雪の怪物
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粉雪が降ったら、日が暮れる前に家におかえり。化け物につかまって、氷漬けにされてしまうよ。
あんな話、私は信じてない。いつも夜遅くに帰ってくるパパは平気な顔をしてるもの。
ただ、日が暮れてから粉雪が降ってきた時はどうなのかしら? 早く帰らなくちゃ。別にあんなホラ話信じてないけど。
その時、後ろから足音が聞こえた。思わず身を固くするけど、大丈夫。こんなのはさっさと振りむいちゃえばいいのよ。せーの!
「やっと追いついた。お嬢ちゃん、粉雪の日には早く帰りなさいって言われなかった? こんな日はよく冷える。しもやけになってしまうから、この手袋をおつけ。」
優しい言葉に、つけたとたん指が温まる不思議な手袋。うれしいけど、自分の口が耳まで裂けてて全身毛むくじゃらなのに気づいてるのかしら? 私じゃなきゃ、叫んで逃げ出してたわよ。
さ、帰りましょ。こんなに鳥肌が立って。寒さのせいね。
あんな話、私は信じてない。いつも夜遅くに帰ってくるパパは平気な顔をしてるもの。
ただ、日が暮れてから粉雪が降ってきた時はどうなのかしら? 早く帰らなくちゃ。別にあんなホラ話信じてないけど。
その時、後ろから足音が聞こえた。思わず身を固くするけど、大丈夫。こんなのはさっさと振りむいちゃえばいいのよ。せーの!
「やっと追いついた。お嬢ちゃん、粉雪の日には早く帰りなさいって言われなかった? こんな日はよく冷える。しもやけになってしまうから、この手袋をおつけ。」
優しい言葉に、つけたとたん指が温まる不思議な手袋。うれしいけど、自分の口が耳まで裂けてて全身毛むくじゃらなのに気づいてるのかしら? 私じゃなきゃ、叫んで逃げ出してたわよ。
さ、帰りましょ。こんなに鳥肌が立って。寒さのせいね。
ファンタジー
公開:22/07/13 13:52
友人に誘われて初めました。
練習として書いた作品の供養をしようと思ってます。
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