安眠悪魔サービス

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休みたいのに…眠りたいのに仕事のストレスで眠れない!眠ってもすぐに目を覚ましてしまう!
このままでは体は勿論、心も壊してしまう…私は藁に縋る思いで安眠悪魔サービスへと連絡した。
「ご召喚、ありがとうございます。今宵はどのような睡眠をご所望で?」
朝までぐっすり眠りたい。でも寝過ごすのが怖い…
「ご安心下さい。私は悪魔ですよ。お客様が目を覚ましたい時間に悪夢を見せて差し上げます。必ず起きられますよ」
それは確かに…夢の中で寝過ごす夢を見たら一発で目が覚めそうだ。
「でしょう?お客様は何も心配せず、私に身を委ねてくれたらいいのです。私は悪魔。今宵、お客様を夢の世界へと堕落させて差し上げます」
それは…心…強…ぃ…
ガバっと起き上がる。良かった…寝過ごしていない。
汗をぬぐう私の横で悪魔が笑う。目覚めは最悪だが寝起きは最高だ。
悪魔に頼んで良かった。天使に頼むと永眠させられていた可能性があった。
ファンタジー
公開:22/07/12 21:07

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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