七夕。短冊に書いた願い。

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七夕。短冊に願い事を書いたところでそれが叶う可能性は低い。

小学生の俺は野球に夢中で、短冊に『親友と甲子園に行けますように』と毎年書いていた。
高校では野球部に入っていたものの、ただの学生野球で俺の青春は終わった…

俺とバッテリーを組んでいた親友はと言うと小学生までは俺と同じ『親友と甲子園に行けますように』と毎年書いていた。
だが中学生になると短冊に『ポニーテールの似合う女の子になれますように』と書くようになった。
小学生の頃は親友が女子だなんて知らなかった。
焼けた肌に汗が光る短髪。どう見ても男子だった。
だからと言うわけではないが親友の願いも叶わなかった。

そんな親友、今では俺の妻だ。今でもポニテ好きの俺の為によく髪形をいじっている。
俺は妻より娘のポニテ姿にメロメロだ。
娘の短冊を見る。『パパと結婚できますように』と書かれているのを見て、それは無理な相談だ、と苦笑いを浮かべた。
青春
公開:22/07/07 20:58

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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