Ⅲ.八章 根源悪ノ牧場 6/9

0
2

 過去の幻影が消え、不可思議な空間だけが遺る。
 自我を取り戻したハック周囲に、スパイスたちとソルトとジョナがいる。
「お疲れ様でした」
「まさか、こんな近くに僕たちの仲間がいるとは」
「二人が選んだのが、あの子なんだな」
 バジルとペッパーが言った。
「まぁ、そういうことよ」
「昨日の埋め合わせはこれでできたか?」
「充分です」
「じゃあ、行くわ」
「うまくやれよ」
「ええ。そちらも」
 その場を去るソルトとジョナ。
「やっとお話ができますね。ハックルベリーさん」
「…ここは?あんたらは何者なんだ」
 ハックの問いに、3人が言葉で返す。
「一言で表すのは難しいですが、わたしたちは…」
「創作者ジェラトの使いであり」
「真実を知る者であり」
「世界の幕引き役であり」
「創作する者を捜索する者であり」
「資格ある者を誘う者であり」
「未来を約束された者である」
『我々は、プレ・ナド』
SF
公開:22/07/05 21:22
連載 SF 戦争 差別

Arujino( 東京都練馬区 )

まずは、こんにちは。

練馬区で活動中の、趣味の絵描きです。

小説・脚本なども執筆してます。

【番号なし】 用語・設定解説

【Ⅰ】 連載作品『WonDer BroS』 探偵と怪盗の対決が娯楽化した世界での物語。

【Ⅱ】 短編連作『Story Of Dri(P)Party』

【Ⅲ】 連載作品『根源悪の牧場』 戦争による差別と弾圧に支配された世界での物語。

【Ⅳ】 連載作品『ドライワンダーに遣う』

【001~】 短篇集『short TaleS』
 

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容