0
2
自信はある。今日の試合は必ず勝てる。そのためにこれまで、試合相手の分析に加え、ストイックな練習や減量を続けてきたのだ。
リングに上がる。観客席から大きな拍手と声援。勝てる。そう確信した。
「カーン」
ゴングが鳴った。ファイティングポーズを取りながら、相手に向かっていった。その時、僕の後ろから、1枚のタオルがリングに投入された。
レフェリーが間に入り、試合の終了を告げる。僕は負けたのだ。
一体何が起こったのか、まったく分からなかった。観客席から悲鳴と怒号。
…そういうことか。僕はようやく事態を理解した。
僕が履いていたボクサーパンツが、僕の両足首まで垂れ下がっていた。
リングに上がる。観客席から大きな拍手と声援。勝てる。そう確信した。
「カーン」
ゴングが鳴った。ファイティングポーズを取りながら、相手に向かっていった。その時、僕の後ろから、1枚のタオルがリングに投入された。
レフェリーが間に入り、試合の終了を告げる。僕は負けたのだ。
一体何が起こったのか、まったく分からなかった。観客席から悲鳴と怒号。
…そういうことか。僕はようやく事態を理解した。
僕が履いていたボクサーパンツが、僕の両足首まで垂れ下がっていた。
ミステリー・推理
公開:22/06/29 13:07
叙述トリック だぁぁーい好き!
コメントはありません
ログインするとコメントを投稿できます