タオル

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自信はある。今日の試合は必ず勝てる。そのためにこれまで、試合相手の分析に加え、ストイックな練習や減量を続けてきたのだ。

リングに上がる。観客席から大きな拍手と声援。勝てる。そう確信した。

「カーン」

ゴングが鳴った。ファイティングポーズを取りながら、相手に向かっていった。その時、僕の後ろから、1枚のタオルがリングに投入された。

レフェリーが間に入り、試合の終了を告げる。僕は負けたのだ。
一体何が起こったのか、まったく分からなかった。観客席から悲鳴と怒号。

…そういうことか。僕はようやく事態を理解した。

僕が履いていたボクサーパンツが、僕の両足首まで垂れ下がっていた。
ミステリー・推理
公開:22/06/29 13:07

tata_tata( all over the world )

叙述トリック だぁぁーい好き!

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