7
4

 血が沸くほどに暑い。
 延々と続く舗装された道を一人歩く。
 アスファルトの上に陽炎が立っている。
 頼りなげにゆらゆらと揺らめく陽炎をまたいで通り過ぎようとした。
 ただそれだけなのに急に足が重くなる。
 あれだけ火照っていた身体が凍る。
 すわ貧血かと思いきや耳元で何事かを囁かれた。
 
 ──連れていって。

 幽霊もあまりに暑いと揮発するのだと私は身をもって知った。
ホラー
公開:22/06/30 22:33

椿あやか( 猫町。 )

【椿あやか】(旧PN:AYAKA) 
◆Twitter:@ayaka_nyaa5

◆第18回坊っちゃん文学賞大賞受賞
◆紙媒体で単著が出せるよう、精進中です。
◆お問合せなど御座いましたらTwitterのDM、メールまでお願い申し上げます。

◆【他サイト】
【note】400字以上の作品や日常報告など
https://note.com/nekometubaki
【NOVEL DAYS】
https://novel.daysneo.com/author/Tsubaki_Ayaka/



 

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容