今日は私のおごり!好きなもん注文しちゃって! (前編)

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「よくやった。頑張ったじゃないか。これからも期待しているぞ!」

…課長に褒められた。入社以来多分初めて。私は完全に舞い上がっていた。何故なら、入社以来10数年もの間、上司に叱られたことは無数にあるが、褒められたことなんて一度もなかったのだ。これは誰だって、流石(さすが)に舞い上がるであろう。

一方で私は理解していた。今回のプロジェクトが成功したのは、課長が兼務命令で配置してくれた優秀な部下2人が、完璧な仕事をしてくれたからだってことを。仕事が成功したのは、他でもない2人の部下のお蔭なのだ。実際私は報告だけ受けていて、その他は何もしてなかったのである。

課長席から戻った私を歓迎してくれたのは、その部下2人だった。
私は、迷わず言った。

「あなたたちこの後、何か予定ある?もし良ければ、食事でもどう?勿論私のおごりよ!」
―主任、マジですか?大歓迎です。俺らの大好きなお店があるんですよ。
その他
公開:22/06/30 22:30
更新:22/06/30 22:39

tata_tata( all over the world )

叙述トリック だぁぁーい好き!

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