お遍路スタンプラリー
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四国八十八箇所を逆に巡ると死人が甦る。ホラー映画がきっかけで流布されたデマである。
お遍路とも言われる霊場巡り。弘法大師ゆかりの寺院八十八カ所を一番から順に巡る順打ちに対し、逆に巡る事を逆打ちと呼ぶ。逆打ちは難易度が高い分ご利益も大きく、特に四年に一度の閏年は逆打ち巡礼が増えるそうだ。
お遍路の開祖である弘法大師は、今も四国八十八ヵ所を順打ちで巡っているとされ、逆打ちなら必ずどこかで出会えるとも信じられている。
ちなみに一般的な寺社巡りの御朱印帳に対し、霊場巡りで使うものを納経帳と呼ぶ。
軽量化の風潮に従い、冊子が主流だった納経帳もカードになり、朱印と肉筆の墨書をゴム印で済ます寺院も現れた。伝統の白装束も普段着に変わり、時代は随分変わったものと思う。
「ま、楽でいんじゃね?」
デニムのポケットに納経カードを突っ込み、バイクにまたがった大師様は、通算三万六千五百回目の巡礼をスタートされた。
お遍路とも言われる霊場巡り。弘法大師ゆかりの寺院八十八カ所を一番から順に巡る順打ちに対し、逆に巡る事を逆打ちと呼ぶ。逆打ちは難易度が高い分ご利益も大きく、特に四年に一度の閏年は逆打ち巡礼が増えるそうだ。
お遍路の開祖である弘法大師は、今も四国八十八ヵ所を順打ちで巡っているとされ、逆打ちなら必ずどこかで出会えるとも信じられている。
ちなみに一般的な寺社巡りの御朱印帳に対し、霊場巡りで使うものを納経帳と呼ぶ。
軽量化の風潮に従い、冊子が主流だった納経帳もカードになり、朱印と肉筆の墨書をゴム印で済ます寺院も現れた。伝統の白装束も普段着に変わり、時代は随分変わったものと思う。
「ま、楽でいんじゃね?」
デニムのポケットに納経カードを突っ込み、バイクにまたがった大師様は、通算三万六千五百回目の巡礼をスタートされた。
ファンタジー
公開:22/06/27 13:51
月の音色
月の文学館
テーマ:スタンプカード
創樹(もとき)と申します。
葬祭系の生花事業部に勤務の傍ら、物書きもどきをしております。
小石 創樹(こいわ もとき)名にて、AmazonでKindle書籍を出版中。ご興味をお持ちの方、よろしければ覗いてやって下さい。
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ベリーショートショートマガジン『ベリショーズ』
Light・Vol.6~Vol.13執筆&編集
他、note/monogatary/小説家になろう など投稿サイトに出没。
【直近の受賞歴】
第一回小鳥書房文学賞入賞 2022年6月作品集出版
愛媛新聞超ショートショートコンテスト2022 特別賞
第二回ひなた短編文学賞 双葉町長賞
いつも本当にありがとうございます!
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