スタンプカード

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俺にはいきつけの喫茶店がある。紅茶が美味しくて、女性店員が可愛いんだ。
あとこの店にはスタンプカードがある。5個で紅茶に合うお菓子を。10個で紅茶葉をくれる。
俺は紅茶は好きだが上手く淹れられない…そう話すと「美味しい淹れ方、教えますよ」と言ってくれた。
それから俺と彼女は急接近…まるで安い恋愛ドラマだ。
だが俺はここを離れなければならなくなった。一緒に来てくれ、と彼女には言えない。
彼女の重荷になりたくない…だから俺は別れを告げた。
あれから10年…彼女への恋慕は衰えなかった。
俺は彼女に会いに行く。緊張しながら喫茶店のドアを押す。
俺の顔を見て驚くも「お一人様ですか?」と聞いてくる彼女に小指を立てる。
お一人様です、と言うと「私もです」と彼女は答え、俺の胸に飛び込んだ。
この日、久しぶりに彼女の紅茶を味わった。スタンプカードは貰っていない。
俺も今日からここで暮らすんだ。もう必要ない。
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公開:22/06/28 20:51

幸運な野良猫

元・パンスト和尚。2019年7月9日。試しに名前変更。
元・魔法動物フィジカルパンダ。2020年3月21日。話の流れで名前変更。
元・どんぐり三等兵。2021年2月22日。猫の日にちなんで名前変更。

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