黄金色の夕日

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風に揺れる前髪をかき分けて、私は歩いていく。黄金色の夕日は、私を照らしてくれる。

ハル――。
私を呼ぶ声が聞こえる。振り返るとそこには、黄金色の夕日に照らされた君の姿が見える。
「竜太?」
「こんなところで何してるの?」
「夕日を見ながら散歩。竜太は何やってるの?」
「ハルを探してたんだ」
「何か用?」
「もうすぐ始まる」
「そう……」
「もうハルともお別れだ」
竜太の手は、震えていた。
「怖い?」
「怖いさ。どうして俺達は適合者なんだろうな」
「仕方ないよ。これも運命」
私達は適合者。地球を攻めてきた未確認生物アポロスを倒す為、選ばれた対アポロス戦闘兵器を使用できる唯一の人間だ。
「ねえ。竜太」
「何?」
「この世界は美しいよね」
「うん」
「だから守ろう。私達の手で。それでさ、世界が平和になったら、また一緒に黄金色の夕日見よう」
黄金色の夕日は、二人の健闘を称えているように見えた。
公開:22/06/28 08:31

富本アキユ( 日本 )

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