0
1

とびきり明るい太陽が高いビルの間から登ってくる。
「おはよう太陽!今日もよろしく!」
広場を自転車で颯爽と走り抜ければいつもの土手が見えてくる。
「暑いなぁ」
そういえば改めて土手を眺めると急に懐かしさで心地良くなった。
こんな暑い朝だった。
「ねぇ、りっちゃん、今日は花火大会じゃん」
「そうだね」
「Wデートしよーよ〜」
親友が言い出して付き合い始めたばかりの彼を誘って行く事になったんだ。
川に赤い夕陽が落ちる頃、土手には沢山の人。
彼は私の手を握って離れないように歩いてくれた。
人混みの中で繋いだ手が特別に思えて何とも言えない優越感が込み上げた。

『懐かしいな』
正直花火の事は覚えていない。
覚えているのは人混み溢れる土手で繋いだ手と夕陽に染ったオレンジ色の広い空。

今日も一日が終わる。
仕事帰りにふと土手の上で自転車を止めた。
「キレイな夕焼け」
オレンジ色の空が優しく見えた。
青春
公開:22/06/27 19:26
更新:22/06/29 10:00
#夏#懐かしい#思い出#花火

ぽんた!

『何か新たしい事をしてみたい!』と考えた時、昔よく詩を書いていた事を思い出しました。
小説は初めてですが挑戦してみよう!!と思います。
読んで頂けたら嬉しいです。
誰かの気持ちに寄り添えるような、そんな小説が書けたら良いなと思います。

コメントはありません

コメント投稿フォーム

違反報告連絡フォーム


お名前

違反の内容