迷宮食堂~ここどこよ~

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ここは一体どこなんだ。スマホはバッテリーが切れており、地図アプリを起動する事もできない。私は歩き続けた。しかし知っている道に辿り着く事はなかった。いや、むしろそれどころかどんどん迷い込んでいっている。歩き続けて数時間。腹が減ってきた。仕方がなく、私は近くに目に入った食堂に入る。
「いらっしゃい。お好きな席へ」
不愛想な感じの親父の声が響き渡る。職人肌の店主か。どちらかといえば頑固なラーメン屋の親父といった雰囲気の方が合っている気がする。カウンター席に座ったが、客は私一人しかいない。昼飯時だというのに、これはハズレか?
オムライスを注文した。運ばれてきたオムライスは絶品だった。米はガーリックオニオンライスで食欲をそそり、卵はふわとろに仕上がっていた。その飯に感動してたが、私は自分が迷子になっている事をふと思い出す。
「ここどこよ」
店主は答えた。
「迷宮食堂。迷わないと入れない食堂さ」
公開:22/06/24 09:12

富本アキユ( 日本 )

カクヨムにも小説を投稿してます。
Twitterは@book_Akiyu

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